イチヱンポッポフィルム(IPF)って?

広島市内で活動している映画制作・上映団体イチヱンポッポフィルム(IPF)は、自主映画の活性化と自主映画人口の拡大を図る目的で1986年に結成しました。
以来、8mmFILM、DVビデオの映像美を追求しつつ、プロデュースの11本を含む45本の作品(2021年2月現在)を世に送り出しています。 上映活動も、新作完成披露上映会を主に、インディーズ名画座の「午下がり上映会」と、当団体(広島)のオリジナル上映会「Hiroshima発Indies Movie」、そして“広島から全国に向けて発信する”を旗印に展開するプロデュース興行「キネマ百景」、ヒロインアクション作品を一堂に上映する「ヒロインアクションまつり」を開催。また1998年〜2004年フリーペーパー「movie lovers」と「キネマ百景EXPRESS」を発行。2021年にはオンライン配信イベントを開催。2022年には学校紹介動画を制作。日々制作・上映活動を続けています。

福本渡船
福本渡船

イチヱンポッポの由来

広島出身の抒情派・大林宣彦監督の“尾道三部作”の一つ、『さびしんぼう』の中で印象的に登場する尾道と向島を結ぶ福本渡船。 かつてタクシーが「圓タク」・隅田川の遊覧船が「一銭蒸氣」と呼ばれていたように、この渡船も、地元では「壱圓ぽっぽ」の愛称で、今日まで親しまれています。 この愛称を頂戴したイチヱンポッポフィルム(IPF)は、広島から全国へ向けて発信する映画制作団体となるべく、今日も制作・上映活動を展開しています。

主なメンバー

●胤森淳(たねもり じゅん) イチヱンポッポフィルム(IPF)代表/監督/脚本/撮影/演出/企画/プロデューサー
学生時代に映画制作を学び、その後自主映画に目覚め、帰広後、1986年に『いつも見ていたヒロシマ』を制作。そのメンバーと現在のイチヱンポッポフィルム(IPF)を結成。以後、抒情的作品を中心に『午下がりのシンデレラ』(1989年日本映像フェスティバル優秀賞)、『思い出はあしたから』(1996年ひろしま映像展入選)を始め、今まで監督作品19本・プロデュース作品11本を世に送り出した( 作品ページ参照)。1998年・1999年には、「広島から全国に発信する」をキャッチフレーズに、全国展開8Filmプロデュース上映会「キネマ百景」を主催、全国主要都市で上映会を実施した。近年はヒロインアクション作品を軸とし、最新作は、監督作品として21作目となる「YOSHIKOを探せ!!」(完全版)(2023)。
ブログ:神宮寺真琴のつぶやき

●斉藤克幸(さいとう かつゆき) 監督/脚本/撮影/演出/俳優
グラフィックデザイナーとして活動し、国内外で数多くの受賞歴を有する傍ら、自主制作映画を製作。IPFには2003年から参加。アニメーションと実写を組み合わせた監督作品は、独自の世界観を創り上げている。監督作品以外では、俳優としての出演作もある。監督作品:「恋と牛乳」(2003)、「道々」(2004)、「青春の青汁」(2005)、「ワタシノキライナモノ」(2008)、「夢の端っこで」(2010)、「オコッテル犬」(2011)。出演作品:「AGAPE」(2006)、他。現在監督作品として新作「台車ガール」(2023)の公開を控えている。比治山大学短期大学部美術科でデザインやアニメーションなどを担当。
ブログ:DE4KEN-ANNEX

●鏑木悟道(かぶらぎ ごどう) 俳優/監督/演出/アドバイザー
演劇プロデュース団体「演劇企画室ベクトル」を主宰し、演出家として活動。劇団としてはこれまで20回の公演を重ね、広島演劇界の中核となる劇団に育っている。IPFへは1998年から参加し、主に俳優として出演。演出やIPFのアドバイザー的な存在ともなっている。2013年、ついに監督としての活動も開始。2016年、初監督作品「ビターズエンド」が完成。出演:「むてっぽう。」(1998)、「台車ガール」(2023)、他
演劇企画室ベクトル:
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●石井清一郎(いしい せいいちろう) 俳優/スチール/撮影/脚本/監督
IPF記念すべき第1作「いつも見ていたヒロシマ」(1987)の主演俳優として参加。90年代後半以降しばらく活動からは離れていたが、2010年から復帰。俳優として出演するほか、主にスチールカメラマンとして活躍している。また近年広島演劇界で舞台撮影カメラマンとしての活動を広げており、演劇界にもなくてはならない存在となっている。2018年第一回エディオン蔦屋家電フォトコンテスト大賞受賞。出演作品「いつも見ていたヒロシマ」(1987)、「もっと、素直に……」(1992) 、「天使諜報★神宮寺真琴〜市民の敵は場外へ飛ばせ!〜」(2009) 、「電光石火☆八城忍」(2016) 、他。2020年2月、脚本・撮影・編集・監督を務めた「凪いだ、あの夏の日」を上映。2021年1月、オンラインライブ配信イベント「Project of the Artist~オンラインでつなぐ創作の輪~」にて製作総指揮を務めたMV「For Absent Friend -ここにいないあなたへ-」を配信。2022年監督第2作目となる「雨後に舞う蝶」を完成し披露上映会を開催した。

●加藤尚子(かとう なおこ) 制作/記録/広報/監督/脚本/演出/撮影/俳優
学生時代に映画制作を学び、「トラブル」「とっておきの季節(とき)」などを制作。その後自主映画製作に携わる。1996年「新人代謝」にキャストとしてIPFに参加。以来数多くの作品にキャストとして出演。2000年以降は主に制作スタッフとして携わっている。「nowhere(ノーウェア)」で監督及び共同脚本を務める。出演作品:「むてっぽう。」(1998)「FUTURE SOLDERS」(1999)、「AGAPE」(2006)、他。監督作品:「鈍色」(2004)、「nowhere(ノーウェア)」(2005)。広島国際アニメーションフェスティバルスタッフ。ANIKI監督「カスタムメイド10.30」(2005)、韓国SBS制作ドラマ パク・シニャン主演「サイン」(2011)、濱口竜介監督・脚本『ドライブ・マイ・カー』(2021)等にエキストラ出演。

受賞作品

●「いつも見ていたヒロシマ」(1987/監督 胤森淳) :第14回市民文芸作品募集(文芸ひろしま)シナリオ部門三席(脚本)
●「午下がりのシンデレラ」(1988/監督 胤森淳) :第17回日本映像フェスティバル(日本テレビ主催) ドラマ部門優秀賞
●「シューリンクス」(1991/監督 胤森淳):第13回市民文芸作品募集(文芸ひろしま)シナリオ部門二席(脚本)
●「思い出はあしたから」(1996/監督 胤森淳) :ひろしま映像展96入選、第16回市民文芸作品募集(文芸ひろしま)シナリオ部門三席(脚本)
●「Listen to CAMERA」(1998/監督 安田真奈):プラネット映画祭99 入選
●「パセリ」(1999/監督 坂本保範) :プラネット映画祭00 入選
●「恋と牛乳」(2003/監督 斉藤克幸) :第1回横川ショートフィルムコンテスト 入選
●「鈍色」(2004/監督 加藤尚子) :第1回横川ショートフィルムコンテスト 入選
●「オコッテル犬」(2011/監督 斉藤克幸) :“H”ADC賞 準グランプリ及び審査員賞(松永真 賞)
●「天使諜報★神宮寺真琴〜市民の敵は場外へ飛ばせ!〜」(2010/監督 胤森淳):ひろしま映像展2013 入選
●「いつも、みていた」(2022/胤森淳):第32回市民文芸作品募集(文芸ひろしま)小説・シナリオ部門二席(脚本)